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「流し」と聞くと、何だか気ままな稼業に思えるかも知れません。しかし、実態はとても過酷なものなのです。
まず、流しの人たちは基本的に飲み屋さんと契約しているわけではないので、そのお店で歌わせてもらえるかはマスターの判断によります。
お店のドアを開けて、「流しいかがですか〜」と飛び込み営業をしても、間髪入れずに断られることが多いのが現実です。
初めは断わられても、お客さんが「聞いてみたい」と助け舟を出してくれて、ようやく入れてもらえる場合もあります。
そうやって何とか店に入れてもらうことができても、お客さんに喜んでもらわなければチップは頂けません。
お客さんからのリクエストを受けたり、お客さんを盛り上げたりして、何とかお客さんに満足してもらおうと必死で努力します。
そのような努力の甲斐があって、お客さんに気に入ってもらえてようやくチップを頂けるのです。
また、昨今の不況の影響で、閑古鳥が鳴いている飲み屋街もあります。せっかくお店に入れてもらえても、聞かせる相手がいなければ話になりません。
店に入れてもらう、聞いてくれるお客さんがいる、そしてお客さんに満足してもらう、という3つの関門をくぐり抜けなければ、
報酬を得ることはできません。
流しのアーティストの方たちが、いかに過酷な状況で仕事をしてるかがお分かりいただけたと思います。
このような書き方をすると、流しの人たちが苦労人のように思えて来ますが、実際は本人たちは流しの仕事がとても好きなのです。
アーティストとして、パフォーマーとして、お客さんに喜んでもらいたい。その表現の方法として流しという手段を選んだだけなのです。
お客さんに喜んでいただけるということが、何よりの報酬なのです。
また、初対面のマスターに親切にしてもらったり、お客さんに気に入られて多額のチップをもらったりと、人間の温もりにも接することができるのです。
捨てる神あれば拾う神あり、世の中捨てたもんじゃないという認識を新たにさせてくれるのも「流し」です。
管理人が流しのアーティストに同行させてもらった時の様子をレポートにしました。これをご覧になれば、
流しの方たちの1日がお分かりいただけると思います。
今回同行させてもらった「兎と侍」のコンビは、バニーガールとサムライという異色のコンビで、
女性で流しをやっている人も全国的に見ても極めて貴重です。
この女性流しアーティストの鈴木詩織さんはまだ20代で、これからの活躍が楽しみな方です。
皆さんもぜひ応援してあげて下さい。
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